情報通信
ものづくり現場にシステムおよび各種物理解析の最新ソフトウェアを
世界が認める電子部品や精密機器の開発・製造力をベースに、また新たにコネクテッドカー、自動運転車両、次世代移動通信規格(5G)関連の技術研究および製品開発が進んでいる。いま、日本でも金属3Dプリンターを用いたものづくりなどが台頭していて、さらに航空宇宙産業も熱い。
2月4日、サイバネットは、米国ANSYS社が開発・販売・サポートするマルチフィジックス解析ソフトウェア「ANSYS®」の最新バージョン2019 R1 日本語版の販売および技術サポートを開始する。構造・熱流体・電磁界・回路・システムなどのさまざまな物理現象やそれらを組み合わせた連成問題を目的に合わせて柔軟にシミュレーションできる解析ソフトの最新版「ANSYS 2019 R1」は、主に次のような強化策が施されている。
「システム解析」では、追加及び改善された機能によりデジタル・ツインをさらに高速かつ効率的に構築、検証、展開可能とし、故障予知を強力に支援。製品の電子化が進むにつれて重要度が増す「電磁界解析」では、エレクトロマイグレーション解析、モーター開発のための騒音-振動-ハーシュネス(NVH)ワークフローなどの機能を追加し、自動運転、5G、電動化をサポートするソリューションを提供。
「構造解析」では金属3Dプリンターのパラメータを最適化し、モーターノイズの予測が可能に。また、「熱流体解析」用のソフトウェアANSYS® Fluent®で日本語対応およびユーザビリティーを大幅に向上し GEKOにより乱流モデルのコントロールを可能とした。
設計者向けマルチフィジックスシミュレーションANSYS® Discovery AIM™にランダム振動解析機能を追加し、リアルタイム・シミュレーションANSYS® Discovery Live™にトポロジー最適化機能(ベータ機能)を追加したのが、「3D設計」におけるバージョンアップ項目だ。