スマホでキャッシュレス決済、カード会社との連携基盤開発に着手

世界各国との比較で後塵を拝しているとされる。日本のキャッシュレス決済比率は現状20%程度であり、これを倍増させてアメリカやフランス、オーストラリアなどと肩を並べようとの動きが進展している。

キャッシュレス社会の現状等については昨年、経済産業省がその資料(官邸サイトPDF)で明らかにしている。なかでも目につくのは、中国におけるQR/バーコード決済の普及度合い。'25年訪日客4,000万人の目標を達成するためにも、そして日本で暮らす人々の利便性を向上させるためにも、電子マネーやクレジッドカードのみならず、QRコードやバーコードで決済できる場所及び場面を増やしていかなければならない。

今月4日、およそ7年前からスマホでの各種決済を1アプリで管理できる「DNPモバイルWalletサービス」を提供し、今年1月には各種関連サービス統合・キャッシュレス対応支援「キャッシュレスプラットフォーム」の提供を始めたDNPは、国際ブランドカード会社でありコード決済の標準化を推進しているJCBと連携し、同プラットフォームの一部として、さまざまなスマホアプリで、QR/バーコード決済サービスを実現可能とする基盤の開発に着手した。

両社連携による「モバイルQR/バーコード決済基盤」では、金融機関・流通・小売業などの各企業は、同基盤へのAPI接続により、自社のスマホアプリに次のようなQR/バーコード決済機能を簡単に実装できるという。

キャッシュレス推進協議会公表の「コード決済に関する統一技術仕様ガイドライン CPM」に準拠したQR/バーコードを発行
・ プリペイド/クレジット/デビットカード等、幅広い決済手段に紐づけたQR/バーコード決済
・ QR/バーコード決済によるバリュー残高管理サーバーと連携したプリペイドカードの即時発行
・ 銀行口座からの自動引き落としによる、プリペイドカードへのチャージ(入金)