NTTデータ先端技術、ブロックチェーンアプリの開発を容易にする独自アクセラレーターを開発

NTTデータ先端技術は、「Oracle Blockchain Platform Cloud Service」対応版独自アクセラレーターを活用した「ブロックチェーンアプリ開発サービス」を提供開始した。独自アクセラレーターを活用したアプリ開発により、迅速かつ柔軟なブロックチェーンアプリ利用が可能にするという。

Oracle Blockchain Platform Cloudは、ブロックチェーン(分散型台帳)環境構築を容易にする機能を備えるオラクルのクラウドサービス。ビジネス利用における機密保持性と拡張容易性を併せ持つ、オープンソースのビジネスブロックチェーンフレームワーク「Hyperledger Fabric」を活用している。今回、NTTデータ先端技術では、Oracle Blockchain Platform Cloudに対応する、短期間でのアプリ開発が可能な「独自アクセラレーター」を開発した。

ブロックチェーンアプリ開発サービスでは、Oracle Blockchain Platform Cloud上での開発工程や時間を大幅に短縮するソフトウエアである独自アクセラレーターを用いてNTTデータ先端技術がアプリ開発を行う。同社によると、このサービスを利用することで、Oracle Blockchain Platform Cloudとブロックチェーンアプリの導入を検討している企業が、自社環境に合わせて柔軟かつ迅速な環境導入・ブロックチェーンアプリの利用・提供が可能になるという。

また、ブロックチェーン導入前に技術の基礎を学べる勉強会開催から実証実験(PoC)まで提案可能な「ブロックチェーン導入コンサルティングサービス」も別途提供開始する。このコンサルティングサービスも併せて活用することで、自社の環境に最適なブロックチェーン技術の導入が可能になると説明する。

経済活動の基盤となる取引相手の信頼性を担保する手段として、これまで様々な制度や仕組みが構築されてきた。ブロックチェーン技術はこれらの仕組みを代替し、従来の社会システムを大きく変容させる可能性を持つ画期的な技術だとされている。ブロックチェーンは既存の取引に関するシステムを変え、管理コストを大幅に削減する可能性があるというのだ。特に金融業、不動産業、政府・自治体などでのブロックチェーンへの研究、導入の動きが目立っていて、その実用化に期待する声も多く挙がっている。

NTTデータ先端技術は今後、金融や製造業、流通・サービス、医療など業種を問わず自社のサービスを提供することで、ブロックチェーン導入を検討している企業の迅速かつ最適なブロックチェーン導入を支援していく考え。