働き方改革、生産性向上といった掛け声とともに、日本では昨今、社外施設や自宅などで仕事をするリモート/モバイルワークが台頭しつつある。と同時に、情報漏洩やPCの紛失・盗難に備えたセキュリティ対策が、これまで以上に重要となっている。
1月29日、CTCSPは、ソリトンシステムズ社の多要素認証ソフト「SmartOn®ID」を使用した、顔認証機能つきシンクライアントの提供を開始する。汎用PCをシンクライアント化して販売する法人向けサービス「Smart Secure Client®(SSC)」のメニューとして、これを、Windows 7('20年1月サポート終了)からWindows 10への入替を検討中の企業・自治体向けに展開し、3年間で100社への提供を目指す。
SSCは、顧客のセキュリティポリシーと業務にあわせて、日本HP製を含めた汎用PCのカスタマイズと設定を一括して行うサービスであり、端末上にデータを残さないシンクライアントとしてカスタマイズする。これにより、盗難や紛失時の情報漏洩を防止するとともに多様な働き方にも対応でき、安心・安全にPCの持ち歩きができるようになる。また、データ通信を行うSIMカードの搭載も可能なため、外出先での通信も確保できる。
そして今回、SmartOn IDを使用することによって、上記シンクライアントに顔認証機能を搭載。ユーザーが複雑なパスワードを覚えたり、認証用の外部デバイスを携帯したりする必要がなくなるため、利便性を確保したままユーザー認証のセキュリティ強化に貢献するメニューとなっている。顔写真を用いた生体情報の一括登録、アカウント情報・ログイン履歴などの一元的管理も可能で、大規模導入・運用における管理者の負担を軽減するという。
CTCSPは、日本HP、ソリトンとともに2月15日、上記サービスのテレワーク/リモートワーク利用に向けたセミナーを開催する。