「第4次産業革命」時代に突入した今、あらゆるモノがネットにつながるIoT技術の活用が進んでいる。製造業界においては、生産性向上に資するファクトリーオートメーションに、IoTなどの先端技術を用いてロボット群を同期させるといった新しい仕組みを取り入れることも検討されている。
いわゆるスマートファクトリーの実現では、ものづくり現場への先進的ICT(情報通信技術)導入が必須となる。部品及びプロダクトの流れやプロセスの進捗、環境、ロボット等の稼働状況などを情報テクノロジーでリアルタイムに監視したり、制御したり、改善したりするためにも、2時間動画を3秒で送れるほどの超大容量、極めて低遅延、多数端末同時接続といった特長を備えた次世代移動通信システム(5G)がその威力を発揮するだろう。 そのためには、限られた資源である「電波」について、有効利用できる実現性の高い技術の検討を行う必要がある。そしてその技術の早期導入を図ることを目的として、総務省が「技術試験事務」を実施して...