アジャイル開発、トータルサポートサービスとともにDXを加速

IT(情報技術)の浸透により人々の暮らしがより良い方向に転換していく。デジタルトランスフォーメーション(DX)が盛んな今、企業はビジネス環境の変化に素早く対応することが求められていて、ITシステムのソフトウェア開発手法として、「アジャイル」に注目している。

スモールスタートかつ短期間でソフトウェアを試作・改善しながら完成へと近づけていく。「アジャイル開発」の適用を検討する企業が増えているものの、多くは、開発に係る社内規約が従来のウォーターフォール型を基礎にしていたり、アジャイル開発に要する知識・スキルを持つ人材が不足していたり、ベンダーと協働する空間の確保や設営がままならないなど、さまざまな課題を抱えているという。

日立製作所は、顧客のDXを加速する、変化に即応できるアジャイル開発の専用スペースの提供や技術支援、体制整備などトータルでサポートする「アジャイル開発コンサルティングサービス」を2月1日から提供する。同サービスは、セミオーダーメイドのプロジェクトルームと開発環境を顧客へ提供するほかに、同社が培った経験やノウハウに基づき、専門技術者によるコーチングや、システム開発に関する顧客の社内規約の整備・標準化を支援する。

短期間でのアジャイル開発の導入からプロジェクトへの定着化までをサポートするという。協創空間は、日立オープンラボ横浜(紹介動画YouTube)に加え、パートナーとの連携による都内60拠点超から選択でき、コーチングサービスでは、国際組織認定スクラムマスター(CSM) をはじめとする経験豊富な日立の技術者が、教育や進行方法などを含めて、顧客を支援――チームに最適なアドバイスを行う。

また、メソドロジーコンサルティングサービスでは、個々のプロジェクト向けに最適な開発方法論を提案するほか、ITシステム全般に関わる顧客社内規約の整備や標準化に向けた取り組みを支援するという。