東京都港区、災害支援機能を備えた高機能自販機を駐車場内に設置
港区は、災害時のライフライン確保や、国内外観光客受入環境の整備、区政情報の発信力強化などを目的に「Minato City Wi-Fi」の整備を推進している。また、三井不動産リアルティでは近年、レンタカーなどで旅行する訪日外国人への対応や、災害時における避難スポットとしての役割など、駐車場に多様な機能が求められている中で三井のリパークにおける駐車場づくりを進めている。
今回の連携協定は、4者の資源やノウハウを活かし、港区内の駐車場にICT機能付高機能自動販売機を設置するもの。Minato City Wi-Fiの拡充だけでなく、災害時支援や観光客の利便性向上に資する拠点を整備し、地域への貢献に寄与することを目指す。
具体的には、Minato City Wi-Fiをはじめとする各種ICTサービスと災害支援機能を搭載し、オリジナルラッピングデザインを施したICT機能付高機能自動販売機を港区内の三井のリパーク駐車場計11拠点に順次設置する。
フリーWi-Fiサービスのアクセスポイントとしての機能を持つ高機能自動販売機をNTT東日本が提供する光ネットワーク回線に接続し、駐車場内でスマートフォンやPC、タブレット端末などを使って、無料でインターネットを利用できる。災害時には、SNSなどによる安否確認や避難情報などの取得などに活用可能だという。
また、訪日外国人などへの支援機能として、利用者がスマートフォンなどの携帯端末で自動販売機に記載されたQRコードを読み取ると、ユーザー端末に設定された言語に合わせて翻訳された駐車場の利用方法などを確認できる。
災害などにより商用電力が停電となった際も、自動販売機内蔵バッテリーにより貯蔵飲料を無償で提供。さらに、ダストボックスの上部空きスペースに非常食や簡易トイレ、レスキューシートなどの災害対策用備蓄品を設置する。