横浜市とドコモ、市民の健康管理に役立てるスポーツデータ解析システムの実証実験を開始

NTTドコモ(ドコモ)は、横浜市と連携し、スポーツを通じて集まる運動データを可視化することで市民の健康管理に役立てるスポーツデータ解析システムの実証実験を横浜市緑区の緑スポーツセンターで開始した。

実証実験システムは、体育館内に設置した測位センサーと専用タグを用いて、専用タグを装着したプレーヤーの位置を測位することでプレーヤーの運動データを可視化し、移動距離や消費カロリーなどの運動量を提供することができる。


同様の検証としては2018年3月に「屋内型運動データ測位システム」の実証実験をプロトタイプで実施したが、UI/UXの改善や測位技術の切り替えにより、精度が向上。また、屋内に限定されていた計測対象は屋外スポーツにも適用可能となった。さらに運用機能も備えることで、運動データの計測や結果の出力はスポーツセンターのスタッフが簡易な操作で実現できるなど、商用化に向け大きく機能向上されたものになったという。

実証実験は「みどり中山リビングラボ」の中で市民と協力して実施しており、市民との対話を通した意見が非常に取り入れやすい環境で、より効果的に市場の求めるシステムを作り上げることができることが期待できるという。

2020年に向けスポーツに対する市民の健康意識の向上やアスリートへの期待など世の中の機運が高まる中、ドコモではこれまでに「KOBEスマートランニングサービス」の実証実験や、市民マラソンや駅伝で活用できる「ランナー位置把握システム」の開発など、一般市民の方がより快適にかつ効果的にスポーツを楽しむことができるサービスの創出を行ってきた。

ドコモは今後もスポーツにおけるICT活用の推進を支援していくとともに、パートナーと共に新たな価値を協創する取り組みを推進していくという。