AIを活用したOCRとデータ処理・補正技術を組み合わせたデータエントリーサービスを開始

アグレックスと、教育サービス事業とAI(人工知能)事業を展開するEduLabは、EduLab が提供するAI-OCR「DEEP READ」をオンプレミス環境で活用したデータエントリーサービスの2019年4月からの提供開始に向け、営業活動を開始した。

両社は、AIで手書き文字を瞬時にテキスト化する「AI-OCR」と、アグレックスが50年以上にわたるBPO事業で蓄積してきたノウハウを活用した「データ処理・補正技術」を組み合わせ、データエントリーサービスを提供する。


アグレックスとEduLabは、各社が持つBPOノウハウやAI技術を連携することで、安全で効率的なデータエントリーサービスを提供するとともに、将来的にはRPA(ロボットによる業務の自動化)を始めとする新たなソリューションの創出やAI関連サービスの拡張を目指す。

文字認識技術には、EduLab の「DEEP READ」を採用。DEEP READは、ディープラーニングに基づくAIを活用した手書き文字のデジタル化サービスで、文字列の画像全体を判断することで9割以上の精度で手書き文字のデジタル化を可能とする。

この技術とアグレックスの「データ処理・補正技術」を組み合わせることで、精度・品質の確保を実現できるという。また、アグレックス自社製品である全国住所マスター「ADDRESS」をはじめとするCRMマスターファイルをディープラーニングのためのコーパスデータとして活用することで、データ読み取り精度のさらなる向上を図る。

コーパスデータとは、自然言語処理の研究に用いるため、自然言語の文章を構造化し大規模に集積したもの。

また、アグレックスの顧客の約6割を占める金融系企業では、AIやRPAによる機械化への取り組みが進む一方、銀行情報やクレジットカード情報などセンシティブな個人情報を取り扱うことから、よりセキュリティを強化し安心して業務委託できるようオンプレミス環境でAI-OCRを活用する。

アグレックスデータセンター内にAI-OCRエンジン搭載のサーバを設けネットワークを経由することなく、AI-OCRを用いたデータ化処理を実現する。また、ユーザー側に環境構築しないことから、導入・維持コストや整備負荷を抑えることが可能だ。