LinDo購買クラウドサービスは、オンプレミス版では約30社の製造業での導入実績を持つ「LinDo購買」の機能を、月額30万円から利用スタートできるクラウド形式で提供するもの。
見積依頼・回答受領・見積査定などの機能を持つ「ソーシング」、購買依頼・発注・受入等の機能を持つ「パーチェシング」、サプライヤーの情報提供依頼・回収・未回答企業への回答催促等の機能を持つ「アンケート」、納期遵守率・不良品発生率・認証資格管理等の機能を持つ「サプライヤー品質管理」の4つのモジュールで構成されている。
また、サプライヤーとの情報共有・ドキュメント管理ができる「サプライヤーポータル」や相見積や依頼先見積の一覧化ができる「見積査定」など企業の調達購買の主要業務を網羅する100を超える機能があり、導入企業の調達購買業務の高度化やコスト削減を支援する。
製造業では、「地産地消の流れに伴うサプライヤーのすそ野拡大」「多品種少量生産化による調達ルートの多様化／複雑化」「系列や資本関係によらない競争的調達への構造変化」「得意先の海外生産に追随するためのグローバル調達へのシフト」といった環境変化により、調達購買業務の高度化/最適化が課題となっていると、TISは指摘する。
また、調達購買部門の役割も「製造を止めないようにモノを買うオペレーション部門」から「経営に貢献する戦略部門としての位置づけ」にシフトしており、経営から求められる業務も変わってきているという。その一方で、調達購買業務システムには、大きな初期投資が必要なオンプレミス型のシステムではなく、低コストでスモールスタートできるクラウドサービスのニーズも大きくなっている。
LinDo購買クラウドサービスの月額利用費用は30万円から。TISでは、同クラウドサービスを、調達購買業務の高度化を図りたい中堅・中小の製造業やスピーディなクラウド導入を検討している大手製造業向けに販売していき、2021年までに50社への導入を目指す。