海外拠点での医療機器の遠隔監視サービスを開始、アークレイ

アークレイは、海外で医療機器のリモートモニタリングシステム「Intelligence by Connected ARKRAY Products」を提供開始した。医療機関で使用中の医療機器の稼動状態を遠隔で監視・診断することで、故障要因の迅速な究明や修理対応につながり、機器のダウンタイム短縮に貢献することを目指す。


同社は現在日本においては、常に最適な稼動状態を維持するため、サービス員による機器の定期保守点検や随時の修理対応を行っている。また、2012年からは機器の遠隔監視サービスを展開し、多くの医療機関で採用されてきた。

一方、海外では広範な地域に対して技術サポート部隊が少ないなど、日本国内と比較して迅速・的確な対応が困難な点が課題としてあったという。このたび海外においても日本と同様の遠隔監視サービスを開始することで、アフターサポート提供体制の充実を図ります。

今回提供開始したサービスは、海外の技術サポート部隊が機器の状態を遠隔で監視し、異常・故障を検知した場合は迅速に修理対応を行うというもの。これにより、機器のダウンタイムの短縮、顧客満足度の向上につなげる。まずは、現在販売中のHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の検査装置でサービスを開始し、順次尿検査装置へ展開していく予定。
機器の稼動状態は同サービスのWebサーバにアクセスして閲覧。インターネット接続環境であれば、場所や時間を選ばず稼動状態を確認できる。専用の接続デバイスと機器をLANケーブルで接続。監視対象機器の設定を変更するだけで通信が可能。専用の接続デバイス間のみの通信を許可し、機器の稼動状態は暗号化され伝送される。

故障が発生する前に機器の異常を予知し、故障予知検出時や機器のトラブル発生時、また機器との通信状態が切断された際にアラートとして担当者にメールで通知する。さらに、リモート接続機器の状態をまとめたレポートを自動で作成できる。