働き方の要素を可視化、AIにて情報分析しデータを活用する

オックスフォード辞典に"karoshi"が記載されていて、欧米の人たちから「仕事絡みの疲労困憊で死ぬなんてあまりにも馬鹿げている。気は確かか?」と目の奥をのぞき込まれる。ぼくたちの国、日本ではいま「働き方改革」が方々で叫ばれている。


政府の旗振りのもと、すでに多くの組織で働き方改革への様々な取り組みが進められている。長時間労働による私生活の圧迫や、過労死といった問題を解消する上で、このような動きは避けられない。がしかし、長時間労働を是正するには、まず業務のあり方を根本から見直し、必要な業務と不要な業務を仕訳しなければならず、必要な業務に関しても、徹底した効率化の推進と業務量の削減を要するという。

富士ソフトペガジャパンは9日、企業・団体における働き方改革を推進するため、日本で初めてペガの「ワークフォース インテリジェンス(WFI)」を活用して、顧客が抱える業務上の課題を特定し、改善を支援すると発表した。WFIは、分析エンジンとアプリケーションにより、PCのキー入力やWEBサイトの閲覧、業務アプリの使用状況など、通常では追跡が困難な情報を収集・提供し、業務の状況を可視化する。

さらに従業員の労働状況、作業時間・経路、効率性などを解析してレポートする。WFIにより、課題の切り分け、自動化すべき作業の見極め、非効率なワークフローの特定、デスクトッププロセスの自動化、そして反復タスクの軽減を実現できる。「両社のサービスで、本質を置き去りに一人歩きするワークスタイル変革へメスを入れます」とペガジャパン副社長の木村氏が語る。

今回、WFIを活用した業務コンサルティングサービスを展開する富士ソフトは、ペガ製品・サービスの体制を強化し、WFIで可視化された情報をもとに、AI(人工知能)による情報分析やデータ活用の提案など、顧客に最適なソリューションサービスで働き方改革推進を支援していく構えだ。