スマホで録音・文字起こし、議事録作成支援サービスがアプリに

昨今永田町や霞ヶ関辺りを発信源にして、何かと話題になる議事録。それは一般企業や地方議会及び自治体でも、プロジェクトの進捗を確かめたり、成功や失敗の要因を後日探ったり、欠席者と情報共有したり、ただ後生への記録としても必要となる。けれど議事録等の作成は、とても面倒だ。


伝説の聖徳太子の能力を遙かに超えて、出席者たちの一言一句も聞き漏らさず文字にする。「働き方改革」が言われる今の世の中で、太子以上の異才を持つ人ならともかく、そんなことを効率的にできる人などほぼ皆無である。そもそも多くの企業・団体、官公庁の会議では出席者のひとり(往々にして年少者)が記録を命じられるため、その人から発言の機会を奪うことになる(嘘だと思うなら記録係を買って出てみるがいい)。その人の考え、意見がまったく表に出せなくなる会議に、その人は出席する意味があるのだろうか――。

そんな状況を打破し、企業全体での働き方改革を推進し、業務効率化・生産性向上を実現する。音声認識により議事録作成を半自動化し、素早く効率的に議事録作成を行うクラウド型の文字起こしサービス「ProVoXT(プロボクスト)」を展開しているアドバンスト・メディア社は12月19日、同サービスのApple iOSアプリをリリースする。

iOSで音声録音と音声認識のためのアップロードが行える。「ProVoXTアプリ」は、インターネット接続不要でアプリ録音が可能なため、ICレコーダーの代替として使用することも可能。アプリからクラウドサーバへ音声をアップロードすることで依頼する、音声認識の結果は、テキストとしてアプリやPCブラウザにダウンロードして確認できる。

パブリッククラウドに加え、顧客専用に構築するプライベートクラウドへ導入が可能なため、機密性の高い会議においても、顧客のセキュリティポリシーに準拠した運用が行える。また、APIにより顧客システムなどとも連携可能で、利用人数制限がないため、個別業務から全社利用まで、幅広い活用ができる。従来の人手による議事録作成と比較して、50%~70%の時間短縮(同社調べ)が見込める。

音声認識技術による入力業務は、タイピングでのそれと比較して2~3倍程度の速さでテキスト化が完了する。かつ高精度でもある、議事録作成支援サービスProVoXTは、月額利用で音声ファイル、動画ファイルの音声も文字化できる。音声認識結果の文字と音声が連動していて、発話区間毎に自動的に段落表示される――。誤認識した箇所は、専用ソフト(オプション:1ライセンス月額5,000円税別)で簡単に校正できる。そのうえ音声再生と文字編集はキーボード操作のみで行え、編集作業時間を最小限にとどめることができるという。

アドバンスト・メディアは、今後も幅広い業種・業態にて、業務効率化に貢献する新しいソリューションや顧客サービスの提供に力を入れていく構えだ。