進化したAI卓球ロボット、来年米国に再上陸!

人間の知性を凌駕するシンギュラリティ(技術的特異点)の到来に賛否両論が渦巻いている。AI(人工知能)は仕事や生活、医療、教育などに活かされる道具であり、暮らしと人類の進歩に役立てられる――適用分野の研究や開発過程において、人の能力を超える目標設定は重要だ。


低い目標からは低いパフォーマンスしか生み出せない。人が苦手とすることや嫌う仕事を代行する。あるいは単純作業を注意力高く、眠らずに継続したり、人よりも速くこなしたりして、人間により楽をしてもらうとか、より創造的で高度な業務に集中してもらえるようにするAI搭載型マシンなら、それはもうパートナーとして多くの人に喜んで迎え入れられるだろう。けれどまだ、そんな機械は実用化の緒に就いたばかりだ。

そこで昨年、オムロンは、人と機械が最適に調和したオートメーションの実現に向けたコア技術「センシング&コントロール+Think」による卓球ロボット「フォルフェウス」をデビューさせた。そしてこの未来を創る技術および最新テクノロジーを応用し、さらに進化させた第5世代「フォルフェウス」を来年1月、「近未来のモノづくり現場」とともに、ラスベガスで開催の大見本市「CES 2019」にて紹介する。

前回のCESで大反響を呼んだそれに新たな能力を搭載して世界に初披露する。第5世代「フォルフェウス」は、AIによるコーチング能力を強化し、対戦相手の動きや返球を予測する新たなビジョンシステムを備えた。自らトップスピンやバックスピンをかけられるよう「肘と手首」の動きを進化させ、卓球の技能を大幅アップし、選手への指導をも可能にしたという。

展示ブースを拡大して臨む今回、「フォルフェウス」の最新構成技術が、いかに生産性や品質を高め、作業者の安全を向上させるとともに、能力の強化を支援するかを紹介する。「近未来のモノづくり現場」コーナーにて、来場者はそれら一連の作業が体験できる。