太陽電池センサー付きビーコンで工場内の作業者動線の最適化を検証

富士通フロンテックと富士通アドバンストエンジニアリングは、両社が持つIoTソリューションを活用した共創の一環として、工場内のピッキング作業に係る動線分析ソリューションの実証実験を富士通フロンテック新潟工場で開始した。


実証実験では、富士通フロンテック製「太陽電池センサー付きビーコン」、「センサープラットフォーム(クラウド)」、および富士通アドバンストエンジニアリング製「GLOVIA ENTERPRISE MES Smart Shop-Floor」を組み合わせる。

ピッキングエリアと組み立てラインに合計20カ所へ太陽電池センサー付きビーコンを設置。また、ピッキング台車に受信機を設置する。作業員がピッキング台車を使用してピッキングしている場所をビーコンの位置情報をもとに検知する。位置情報データをセンサープラットフォーム(クラウド)で集約し、GLOVIA ENTERPRISE MES Smart Shop-Floorでピッキング台車の位置情報を可視化して動線情報を分析し、ピッキングの効率化を図る。

実証実験を通じて、工場や倉庫など様々な環境において電源不要であることを活かした太陽電池センサー付きビーコンの最適な設置と運用ノウハウを蓄積する。また、GLOVIA ENTERPRISE MES Smart Shop-Floorと太陽電池センサー付きビーコンを連携させた動線分析の手法を検証する。これにより、工場や倉庫等の動線分析ソリューションのビジネス拡大を目指す。

GLOVIA ENTERPRISE MES Smart Shop-Floorは、製造現場の人・物のセンシングデータを取り込むインターフェース機能、センシングデータを蓄積するデータベース機能、データベースのセンシングデータを可視化するBI(Business Intelligence)機能を搭載している。