世界初! AIにて微化石を大量鑑定し自動分取、地層解析を革新へ

世界初! AIにて微化石を大量鑑定し自動分取、地層解析を革新へ
福井県で発掘された恐竜の歯、アンモナイトなどの化石はロマンがあり観光資源にもなっている。一方、大型生物の極一部、有孔虫や放散虫、小形藻類の珪藻や鞭毛藻、花粉など、顕微鏡でようやく確認できるほどの「微化石」は、地層の成り立ちや地球環境を知る上で重要な資源となっている。
数μm~数mm大のそれは、微量元素組成や同位体比組成の測定から、地質ができた時代やその環境に関する詳細な情報源となる。地層解析における重要な指標であり、研究上不可欠なツールだが、脆弱かつ複雑な形態ゆえに熟練の専門技術者が、顕微鏡下で1つずつ鑑定していた。さらに上記測定ではそれらを1つずつ拾い上げて、専用試料台に整理して再配置する「分取」を要し、相当な時間と労力を費やしていた。 微化石に限らず、微小な粒子を取り扱う鉱工業や農林水産業、医療分野の検査試験などでも、人材確保や負担軽減が求められているという。産総研地質情報研究部門の海洋地質RG、NEC、マイクロサポート、三谷商事の共同開発グル...

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