物流プラットフォームのオープンロジ、新倉庫で在庫分散サービスを運用開始

オープンロジは、新たに岡山県の倉庫会社と業務提携を行い、商品在庫を複数の倉庫に分散・保管し、出荷代行を行うサービス「在庫分散サービス」を運用開始した。配送距離の削減で、宅配会社の運ぶ負担を軽減する。


国土交通省によると、2017年度の宅配便取扱個数は42億5200万個で、前年比5.8%の増加となった。物流業界では、ドライバーの人手不足に対応するため、宅配便の運賃適正化やラストワンマイルの効率化への取り組みが行われている。

一方で、EC事業者側は、値上がりした宅配便料金が運営の負担となり、配送費低減が課題となっている。一つの解決策として、複数の倉庫に商品を分散して保管する「在庫分散化」により、倉庫から届け先までの配送距離を短くする方法が注目されている。また、国内では、関東と関西エリアに倉庫があれば、本州・四国・九州への翌日配送が可能。そのため同社は、新たに岡山県の倉庫会社と提携し、サービスの運用を開始した。

同社は、オーストラリアのマットレスメーカーで越境EC事業者であるKoala Sleep Japanが同サービスを導入していることを発表。従来サービスの発送費用と比較して一カ月当たり約2割の削減を見込んでいる。

オープンロジは、同社の日本向け輸出におけるサポートから国内倉庫の手配、越境ECプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」と連携した自動出荷まで一気通貫で支援するという。