配送プロセスを見える化し、荷主の業務を効率化

パナソニックは、ZETES(ゼテス)の「ZETES CHRONOS(ゼテス クロノス)」システムを活用した「配送見える化ソリューション」を、メーカーや卸、小売など荷物の出荷企業や3PL(3rd Party Logistics)向けに、2018年12月1日から提供を開始する。


パナソニックは、ベルギー ブリュッセルに本社を置き、サプライチェーンのモビリティソリューションと人物認証のマーケットリーダーであるゼテス・インダストリーズを買収、2017年7月に完全子会社化した。配送現場のプロセスを見える化するシステムが、ZETES CHRONOSである。

配送見える化ソリューションには、ZETES CHRONOSシステム、頑丈ハンドヘルド端末「TOUGHBOOK(タフブック)」などのハードウェア、サービスサポートが含まれる。メーカー、卸、小売などの荷主と、3PLや運送会社、ドライバーの業務効率化を支援する。

運行管理者のPCとドライバーのハンドヘルド端末を、クラウドサーバを通じて相互連携させることで、配送状況や配送作業をリアルタイムに見える化する。これにより荷主でも、運送会社でも、状況が即座に分かるため、配送効率向上・問い合わせ対応の迅速化が図られるという。

物流業界は、近年のEC市場の伸長や商品流通の技術の発展により、さらなる拡大が見込まれている。パナソニックはB2Bソリューション分野の中で、サプライチェーンを重点領域の一つとして捉え、B2B事業の柱とすべくZETESをグループ化。製造から倉庫、配送、店舗までのサプライチェーンの見える化により、現場の業務効率の向上に貢献するソリューションの強化を図っている。

また、これまで30年に渡り、運送会社のドライバー端末(ハンドヘルド)を納入してきた実績を持つ。そこで、現場の課題として、荷主が複数の配送会社を使っており、運送状況をリアルタイムに把握できず「荷物がどこにあるのか」「いつ着荷するのか」といった多くの問合せに対し煩雑な対応になったり、荷主や運送会社が積み込みのミスや誤配送で困っていることなどの課題を抽出。そうした課題の解決に向けて、今回のソリューションを提供すると説明する。