日本ユニシスは、スーパーマーケット事業を営むユナイテッド・スーパーマーケット・
ホールディングスと共同で研究開発を進めてきた自律移動型業務代替AIロボットの常設運用を、同社傘下のフードスクエアカスミ オリナス錦糸町店で開始した。
AIロボットは、閉店後、無人の店内を自律走行しながら商品棚の画像を撮影・解析し、その結果をPOPのチェックなどに活用。小売店舗スタッフの作業負荷低減を図る。AIロボットのセンサーが障害物を検知し、商品棚を照らしながら撮影するため、消灯された店内で運用が可能だ。
表示期間が切れるPOPを発見し、店舗スタッフへの差し替え喚起を行う。自走式案内ロボット「Siriusbot(シリウスボット)」、警備ロボット「Perseusbot(ペルセウスボット)」、ロボット用のソフトウェアプラットフォーム「ROS(Robot Operating System)」を活用。閉店後の店内をロボットが自律走行し、商品棚の画像を自動撮影する。日本ユニシスのAI技術による画像解析を駆使してPOPの有効期間をチェックする。
日本ユニシスによると、国内のスーパーマーケットにおいて、自律走行・自動写真撮影・画像解析が可能なAIロボットを本格運用されるのは、初の取り組みだという。今後、順次機能を追加して従業員の業務効率を高める取り組みを推進する計画。
具体的には、プライスカード表示価格のチェック、陳列棚の品切れチェック機能、商品棚に陳列している商品状況をデータ化して棚割実態を把握する機能を追加し、2019年春に商品化を予定している。