大日本印刷(DNP)は、Webサイト上のバーチャル店舗を展開している企業に対して、利用者があたかも実店舗で対面接客されているかのようなユーザーインターフェースを開発し提供するサービスを開始した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券のオンライン上のバーチャル支店「MUFGテラスサイト」に採用された。
サービスは、Webサイトのコンテンツ管理システム(Contents Management System:CMS)と、DNPが培ってきたユーザーに優しい表現手法「UI/UX」のノウハウを組み合わせたもの。DNPは、このサービスと連動したデジタルマーケティングを支援するサービスも提供していく。
バーチャル店舗向けインターフェースでは、実店舗やWebサイト上での顧客体験の実態調査から、バーチャル店舗を展開する際のUI/UX上の課題を抽出し、コンセプト設計から画面デザイン、顧客導線づくりまでの一連のプロセスを提供する。
また、コンテンツの管理基盤であるCMSには、動的なコンテンツの配信・管理に優れデジタルマーケティングに必要な機能を揃えたハートコアの「HeartCore CXM」を採用している。
MUFGテラスサイトは、顧客がサイトで投資相談をすると、バーチャル担当者「フィンシェルジュ」が、リアル店頭で答えているような高品質な接客サービスを提供する。AIが回答する「無人チャット」での株価などの情報提供、専門家が回答する「有人チャット」での投資相談、メールでの24時間問い合わせ受付の3つのサービスからスタートし、今後、顧客の属性や要望に合わせたコンテンツの提供などに拡張していく予定。