新世代AIと創薬に向けて、ミクロなハンコで脳神経回路網をつくる

新世代AIと創薬に向けて、ミクロなハンコで脳神経回路網をつくる
ディープラーニング(深層学習)マシンがプロ棋士を次々に撃破して以来、第3次AI(人工知能)ブームが世界を席巻している。人間の脳神経回路網をモデルにしたそれは今、身近なモノや暮らしをスマートにしながら、近未来の自動運転車、産業及び医療分野での活用が研究されている。
情報化が進んだ現代社会において、ディープラーニングなどAI技術に代表されるような、脳の作動原理を模倣して開発されたテクノロジーが日々の暮らしを支えるようになりつつある。また、医学的には、神経回路網における活動状態の異常は、多くの脳疾患とも密接に関連している。実際の脳では複数の細胞集団が同時に活動する状態と、それらが個別に活動する状態とでバランスが保たれている。 そのしくみは情報処理の実現において重要だと考えられているが、性質の異なる2つの活動状態がどのようにして1つの回路に共存できるのか、そのメカニズムは明らかにされていなかったという。東北大学材料科学高等研究所、同電気通信研究所、...

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