さまざまな現場での図面活用をセキュアかつ容易にする

建設や設備工事など、色々な図面を扱う企業では、現場のペーパーレス化が望まれている。デジタル技術の導入を検討する一方で、機密データの流出リスクに不安を抱いている。


紙の図面では、複数に及ぶ現場への運搬工数がかかるうえ、設計変更など図面更新情報の伝達遅れによる使用版数違いが、作業手戻りを招いていた。また、現場での調査・作業結果、撮影写真等を帰社後に図面と照合し整理するために長時間を費やすなど、多くの課題があり、改善を望む声に加えて、近年世界で起こっている情報漏洩事故などを背景に、より高水準の情報セキュリティ対策への要望も増えてきたという。

OKIは、デジタル化した図面をネット経由で共有し、モバイル端末での高速閲覧と図面上への記録、そして作業結果や写真から報告書や写真帳などが作成できるクラウドサービス「TerioCloud」を提供。ペーパーレス化・業務効率化など図面の保管・運用環境の改善に貢献してきたところへ今回、機密性データの保管・運用を安心して行えるよう、プライベート環境で利用可能なソフトウェア「TerioCloud Private」の販売を11月6日に開始した。

「TerioCloud Private」は、従来のクラウドサービス機能を提供するとともに、企業内環境での利用に必要な管理・運用機能として、利用者毎の図面活用状況の表示・集計機能やシステム稼働状況の監視機能などを標準実装していて、「TerioCloud」と設計・実装を共通化――。顧客の要望にあわせた機能拡張を、顧客のプライベート環境でも実現するという。

これらのしくみにて計測器連携・作業支援などの機能拡張を続け、今後も現場業務効率化に寄与。さらに、人事データベース、ワークフロー、生産管理業務、保守点検業務などの企業内システムや各種IoT機器および外部アプリケーションとの連携により、顧客社内の業務改革に貢献していく構えだ。