ブロックチェーン3D仮想空間に家を建てて、貸すことも

インターネットの普及により、もはや現実との境目がなくなりつつある。サイバー空間では現在、たとえば投資や物品の売買にしても、ブロックチェーン(分散型台帳)技術をベースにした仮想通貨などによって事足りる時代に突入している。


その世界市場は、2022年までに総売上高268億9,000万ドル規模(Zionマーケットリサーチ社調べ)に達するだろうという。3次元(3D)、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)向け製品/ソフトウェアをグローバル展開するMARK.SPACE(本社:シンガポール)は10月30日、ブロックチェーンベースの3D・VR・AR対応ウェブ空間「MARK.SPACE」に住宅区域をオープンする。

同ウェブサイトからアカウント登録すると、3D仮想空間上の土地が無料(期間限定)で付与される。ユーザーは、この住宅区域で土地を購入し、住宅の建物や部屋を自分好みにデザインや装飾できる。ブラウザから同区域にログインして、多数のテンプレートから好きなアイテム(壁紙、床、家具、電気製品など)を選択し、クリック&ドロップでそれらを自由に配置できる。3Dの知識がなくても楽しめる環境となっていて、自分仕様にデザインした空間は、のちに専用仮想通貨「MRKトークン」を使って貸し出したり、売却したりすることが可能になる。

今回の住宅区域は同社が構想するMARK.SPACEユニバースを実現する第一歩。これから、ショッピング区域やビジネス区域など、現実世界により近い仮想空間を構築していく。そこでは、だれもが個性を発揮して住居環境を構築でき、経済活動も期待できるという。

同社は仮想空間上に現実世界を構築するビジョンのもと、ブロックチェーンや3D技術に取り組み、開発を進めてきた。ウェブ空間にオフィス、街、映画館などを再現するだけでなく、実在企業との連携により実社会に影響を及ぼす仮想世界の構築を目指していく構えだ。