自動車用照明設計ソフトウェアの新版を発表、サイバネット

サイバネットシステム(以下、サイバネット)は、主要取引先である米Synopsys(以下、シノプシス)が開発し、サイバネットが販売・サポートする自動車用照明設計ソフトウェア「LucidShape(ルーシドシェイプ)CATIA CAA V5 Based Version 2018.09」の提供を開始した。


LucidShape CATIA CAAV5 Basedは、ヘッドランプ、テールランプ、デイタイム・ランニング・ランプをはじめとする自動車用のあらゆる照明器具の設計、解析、見栄え評価をCATIAV5環境下で実行できるソフトウェア。ソフトウェア間のモデル転送の必要がなく、設計した形状をシームレスに解析可能。また、GPUを用いた光線追跡機能を備えており、NVIDIA製のGPUを利用して高速なシミュレーションができる。

今回新しく搭載された「照度分布解析」機能は、曲面上の照度分布を解析すると共に3Dビューへ結果を描画することで、これまで難しかった集光ポイントの発見が容易になり、集光による熱変形などの不具合箇所を迅速に予測できる。

また、照度分布が描画されたパーツの任意の場所における照度値を直接確認できる。得られた結果は必要に応じてASCIIファイルへ出力可能で、その後の照射エネルギーに応じた熱解析など任意の追加解析に利用でき、自動車がより安全に走行できる設計に役立てられるという。

最適化を使用して自動車ライトガイドをモデル化する「ライトガイドデザイナー」は、今回のバージョンから複数のライトガイド設計に対応した。そのため従来の一筆書きのような描画だけでなく、枝分かれした形状など、これまで以上に柔軟な形状も最適化設計が可能。また、ライトガイドのプリズム形状にベジエ曲線のパラメータを反映する前に、その形状を視覚化する「ベジエ曲線プレビュー機能」が新たに追加された。

高速照明シミュレーション法「GPUTrace」機能を搭載したLucidShapeは、グラフィックカードのGPUを計算の一部に利用することで、シミュレーション速度の向上を実現した最初の光学シミュレーションソフトウェアだと説明する。このGPUTraceが新たにRay History Sensor(迷光解析機能)やシミュレーション時の乱数固定機能に対応したことで光線経路の解析や結果の3D描画が高速化。さらに乱数によるノイズの影響無く形状修正の効果確認をできるようになった。