SDGsの実現に向けて大学メディアと連携

大日本印刷(DNP)は、環境保全活動や社会貢献活動なども含め、SDGs(持続可能な開発目標)の実現にも貢献しながら社会的責任を果たしていく企業の姿を大学生に伝えていく「DNP SDGsコーポレートコミュニケーション支援サービス」の提供を開始した。

SDGsなど社会的課題の解決に関心の高い学生を主な対象とし、SDGsの実現への企業の取り組みを理解しやすいコンテンツに編集して、大学生への情報伝達力の高い「キャンパスTV」で発信することで、大学生への企業の認知度向上を支援する。このサービスを今回、全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)が活用し、2019年4月「キャンパスTV」にて放映することが決まった。

"誰一人取り残さない"持続可能な社会の実現に向けて、2015年9月にSDGsが国連で採択され、国や自治体をはじめ、社会の一員として企業にも、その達成に向けた積極的な取り組みが求められている。一方、大学生は、就職先を決める際に、"社会貢献度の高い企業"を選ぶ傾向にあり、企業は自社が社会課題の解決に貢献していくと同時に、その取り組みを大学生などに積極的に発信していくことが重要になっている。

DNPは2011年より大学生向けメディアとして、大学に設置したデジタルサイネージで各種情報を提供している「キャンパスTV」を活用し、企業のSDGsに対する取り組みを就職希望対象者、商品・サービスの購入対象である大学生へ情報発信することを通じて、企業ブランドの価値向上を支援する。

このサービスでは、DNPが長年行ってきた、企業ブランディングの戦略策定からコミュニケーションプランニング、コンテンツの企画・制作などの活動を通じて培ったノウハウをもとに、企業として生活者に伝えるべき効果的なSDGs関連のコンテンツを制作する。

また、その一環として、SDGsをテーマに企業と生活者がコミュニケーションをはかる場として、持続可能な社会をつくる"人材"を育成するNGO「こども国連環境会議推進協会(JUNEC)」等の外部団体と連携し、ワークショップを実施いする。

ワークショップでは、「レゴ シリアスプレイ」メソッドを用い、楽しみながらSDGsに対する企業活動の理解を深めることが可能。DNPは、その過程をキャンパスTV向けのコンテンツに反映させる事で企業のSDGsの取り組みを生活者に対して理解しやすいものとして発信する。

さらに、全国71大学に配備された133面のデジタルサイネージを通じて情報配信する大学生向けメディアであるキャンパスTVを活用し、企業におけるSDGsに関連する社会的活動やその他の取組みを、大学生にとって理解しやすい映像コンテンツなどに編集・加工して発信する。今回の全労済では、ワークショップを通じて大学生が気づいた「たすけあい」の重要性などを盛り込んだ映像コンテンツをキャンパスTVで配信を予定している。

サービス提供価格は、700万円から(税別)。