つながるクルマ、車両管理スマホアプリとクラウドでPRO仕様に

あらゆるモノがネットにつながるIoT技術を用いたコネクテッドカーの開発が加速している。自動車産業全体ではクルマとドライバー、クルマと保険やサービス拠点等をつなぐ取り組みによって、安心と安全、車両整備などをタイムリーかつ高次元で達成しようとしている。


コネクテッドカーは、車載センサを通じて車両の状態や周囲状況のデータを即座に収集・分析できるため、安全で便利なカーライフの実現において重要である。けれどもまだ車種が限られていて、これを販売・整備する事業者では新しい技術・機能への対応の難しさが課題になっているという。

GMOクラウドは、国内外メーカーのあらゆる車種をコネクテッドカーにするべく、車載コネクタを通じて車両コンディションの自動解析と遠隔診断が行えるIoTソリューションを開発、昨年9月よりスマホアプリ「LINKDrive」を提供――。三井住友海上とエーシー企画が支援する整備業組織「アドバンスクラブ」は会員企業とカーオーナーをつなげ、タイムリーなアフターサービスを行うべく、今年4月からモデル店舗で同ソリューションの実証実験を行ってきた。

実験での成果を受けて、GMOクラウドは今回、三井住友海上火災保険グループのエーシー企画と業務提携。「アドバンスクラブ」会員企業2,148社('18年7月末時点)向けに、プロ仕様の自動車向けIoTソリューション――LINKDriveと連動し、同アプリのユーザーの車両状態を管理できるクラウドサービス「LINKDrive PRO」の販売および販売支援を10月1日に開始する。

LINKDrive PROでは、アプリ登録・情報共有に同意した顧客の車両状態・走行データもとに、顧客ニーズに最適な情報を発信できる。そのうえバッテリー始動電圧の低下など、異常やトラブルの発生前に、ユーザーのスマホと掛かり付け整備工場の端末へ、予防整備アラームが自動通知されるという。