水産漁業IoT、AIにて稚魚を自動選別

水産漁業IoT、AIにて稚魚を自動選別
デジタル変革によって人々が豊かに暮らせる社会、Society5.0は人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)、ロボットや自動運転技術などを活用して実現される。と聞いても、水産資源の枯渇を憂う「魚好き」には今ひとつピンとこない――。
大阪キタや東京ギンザのその店で、クロマグロやヒラメ、ブリやカンパチの刺身に舌鼓を打とうとしても予約でいっぱい。店舗数をもっと増やして欲しいと思っている人も多いだろう。紀州の恵み「近大卒の魚」について、近畿大学水産研究所では、近大マグロをはじめとする多くの魚種の養殖研究を行っていて、なかでもマダイは研究の大きな柱の一つになっているという。 現在、研究の一環として近畿大学水産養殖種苗センターでマダイ稚魚を生産し、大学発ベンチャーのアーマリン近大を通じて全国の養殖業者に販売。その数は日本の年間生産量の24%、約1,200万尾にも上る。稚魚の出荷前に行う選別作業では、基準に照らして生育不良の...

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