IoT×レモンで島おこし、広島県で実証実験

エネルギア・コミュニケーションズ(エネコム)は、とびしま柑橘倶楽部と連携し、傾斜地におけるレモン栽培の「見える化」など労働生産性の向上などにむけ、IoT(モノのインターネット)を活用した実証実験を開始した。

とびしま柑橘倶楽部は、柑橘農家の収入増、事業継承、6次産業化の企画・運営など、地域社会に息づく新しい価値創造を目的に組織された団体。

今回、エネコムはとびしま柑橘倶楽部と連携し、傾斜地レモン栽培において「レモン栽培環境・プロセスの見える化」による労働生産性向上や,レモンの高品質化につながる「生産者ノウハウ(匠の技)の継承」を支える仕組みづくりに関して,各種センサーやLPWA((Low Power Wide Area)ネットワークなど、IoTの有効性について実証実験を実施する。
とびしま柑橘倶楽部が実証圃場とレモン栽培ノウハウを提供し、エネコムが温湿度、土壌など各種センサー、LPWAネットワーク、アプリケーションなどIoT環境を提供する。

昨今のレモンブームにより全国的にレモン消費が拡大しているが、レモン生産者の高齢化などにより、国内の安心安全なレモンの安定的な生産が難しい状況となっている。また、広島県はレモン生産量が日本一だが、その生産の中心は島しょ部で傾斜地でも多く栽培されている。

こうした中、とびしま柑橘倶楽部では、大崎下島を含むとびしま地区のレモン生産者と一体となって、レモンの生産・流通や6次産業化などによる農業経営の安定化を目指している。

6次産業とは、第1次産業である農林水産業が、農林水産物の生産だけにとどまらず、それを原材料とした加工食品の製造・販売や観光農園のような地域資源を生かしたサービスなど、第2次産業や第3次産業にまで踏み込むことを指す。