機械学習やAI(人工知能)技術がどんどん進化していて、仕事や生活の場、旅先でもその世話になることが増えている。昨今、それは親しみを覚えるヒト型をしていて、旅行者が困ったときや、街の人や社員が疑問を抱いたときに、聞けば答えて助けてくれる。
いわゆるコミュケーションロボットについて、東京メトロとNTT Comは、高精度な日本語対話AI「COTOHA®Virtual Assistant」と、デスクトップに載せられる小型ロボット「Sota(TM)」を組み合わせ、東京メトロ新橋駅を利用するお客へさまざまな案内を行う共同実証実験を開始する。場所は同駅の定期券うりば内、7月30日(月)~8月8日(水)の10:00~15:00に、愛らしい「Sota」が日本語で応対する。
実験内容は、駅構内設備(トイレ、コインロッカー、ATMなど)の場所案内、メトロ新橋駅銀座線改札口の案内、そしてたとえば羽田空港への行き方などの乗換案内だという。東京メトロはこの実証実験のための各種機器の設置スペースを提供し、NTT Comは上記AIのほか、「Sota」による音声認識・音声合成機能の提供を担当する。
NTT研究所の40年にわたる研究成果を活用して日本語文脈の理解・記憶を達成した。ふとした疑問にも対応しながら本題の応対に戻る等自然な対話を実現する「COTOHA®Virtual Assistant」により会話をする。「Sota」の身振り手振りに親近感やワクワク感を覚えるだろう。利用者には、音声案内に加え、ディスプレイに地図などを表示して、よりわかりやすいさ演出する。乗換案内では、「Sota」がお客と対話しながら最適ルートを提示するという。
両社は今後、訪日外国人への案内も視野に応対内容の高度化を図る。と同時に、電話やWebでの問い合わせデータの活用など、さまざまなチャネルを通じた応対品質の向上も検討していく構えだ。