客室タブレットを活用したホテル向けIP-PBXサービス

日立情報通信エンジニアリングは、日立IP-PBX「NETTOWER CX-01 V2」(以下、日立IP-PBX)のホテル向け機能を強化し、客室タブレットを活用した「ホテル向けIPテレフォニーソリューション」を販売開始した。

ホテル向けIPテレフォニーソリューションは、PMSを中心とした基幹業務システムと日立IP-PBXを連携し、基幹業務情報、客室情報、施設情報などのデータを可視化、分析、活用することで、宿泊客のニーズに対応しつつ、同時にホテル業務効率化を実現し、ホテル経営を支援するというもの。

PMSとは、Property Management Systemの略で、予約・残室数、料金精算、顧客情報などを一元管理するシステムを指す。

昨今、インバウンド需要の著しい増加に加え、2020年東京オリンピック・パラリンピックの需要を見込んで、新たな宿泊施設の建設や老朽化したホテル、旅館のリノベーションが活発に行われている。

人出不足が深刻な状況で競合ホテルとの差別化を図るためには、ICTを活用した設備投資によるサービス品質の向上が不可欠となる。同ソリューションは、既存IPインフラを活用することで、館内設備費削減に貢献しつつ、短期間で大きくサービス品質向上を図れるとい。

今回は第1弾として、客室タブレットを活用したサービスを提供する。訪日外国人宿泊客に対応した多言語対応コンテンツ表示や、メッセージ通知、ルームコントロール、施設混雑状況確認、日立IP-PBXと連携した音声通話などの機能でサービス提供の質の向上を支援する。同時に、ホテルスタッフ向け機能としてPMS連携や客室清掃管理を追加することで業務効率向上に貢献するという。

クラウドサービスとオンプレミス版が用意されている。クラウドサービスの初期費用は、390万円から、1年間の運用費用は228万円から(客室が100室の場合、以下同)。オンプレミス版の初期費用は、1000万円から、1年間の運用費用は58万円からとなっている。