AIとARにて日系企業向けグローバルIT運用サービスを強化

企業のIT(情報技術)システムは眠らない。オンラインサービスが終わっても、夜間にそれらサービスで生成されたデータをまとめて処理したり、バックアップを取得したりしてまた朝を迎える。

企業のビジネスがグルーバル展開されていれば、ITシステムとその運用には、"オン"と"オフ"の垣根さえない。

世界各地にあるシステム同士を連携運用し、かつそれらすべてにガバナンスを効かさなければならない。海外拠点にはIT従事者が少なく、国内のIT担当者が海外のシステムも管理運用しているケースだってある。そこで、ユニアデックスは'15年から米国ユニシスと協働し、グローバルビジネスを展開する日本企業に向けて、「グローバルITアウトソーシング運用サービス・エンドユーザー向けサービス」を提供――。

そして今回同社は、上記サービスにAI(人工知能)やAR(拡張現実)など先端技術を新たに実装し、その名称も「グローバルITアウトソーシング運用サービス・デジタルワークプレースサービス」と改めたしくみを発表した。ユーザーとなる日系グローバル企業は、ユニアデックスのコーディネーションのもと、これを利用することにより、IT管理者の運用負担を軽減し、グローバル規模の働き方改革の実現が可能になるという。

サービス提供体制の強化を図り、米国ユニシスとの連携をより深めていくという。この度のサービスでは、自動化や障害予測などでAIを活用した効率的なIT運用と強固なセキュリティーを兼ね備えた「デジタルサポートセンター」と、TechカフェやITデバイス自動販売機のほかに、ARなどのデジタルツールを活用して熟練技術員が対応する「フィールドエンジニアサービス」を組み合わせて提供する。

ユニアデックスは、ITILに準拠したこのサービスを世界約100カ国へ、同社サービスデリバリーコーディネーターの一元管理のもと、24時間365日提供するという。