SAPジャパン、IoT分析ソリューションを提供

SAPジャパンは、コネクテッドかつインテリジェントなビジネスオペレーションを可能にするIoTおよび分析ソリューションを発表した。具体的には、「SAP Leonardo」のIoTポートフォリオであるコネクテッドアセット、スマートKPIに「SAP Edge Service」が対応し、エッジでの利用が可能になった。

企業は、SAP Edge Service を「SAP Asset Intelligent Network」と合わせて使用することで、ネットワークが不安定な場合や遅い場合に影響を受けるワークフロー中断などの課題を解決できるようになる。さらに、新たに構築可能になったダッシュボードにより、パフォーマンスのトラッキングや新たなインサイトを得ることを可能にした。

SAP Asset Intelligence Networkとは、オペレーターやディーラー、エンジニアリングサービスプロバイダー、メーカーなどに対してコラボレーティブなクラウドベースのネットワークを提供し、装置オペレーションのパフォーマンスを最適化するもの。

今回SAPはこのネットワークをSAP Edge Serviceに拡張することで、ネットワーク接続が万全でない環境や、レイテンシーが高い環境などでも安定したプロセスの稼働を可能にした。オペレーターは、装置情報、オペレーションマニュアル、ミッションクリティカルなタスクの遂行に必要なデータやドキュメントにより迅速にアクセスできる。

SAP Edge Serviceによって可能になる新たなコネクティビティにより、ITやオペレーション関連のデータを合わせて処理し、メンテナンス作業指図書やネットワーク関連の通知をトリガーすることで、インテリジェントな意思決定を現場で行える。

これにより、特に海上の石油プラットフォームや鉱業、航空業、防衛関連など、遠隔地やネットワークの接続が良好でない環境で業務を行う必要のある企業のコストやコンピューティング時間を大幅に削減できる。SAP Edge Serviceを利用することで、ユーザーはオフラインであっても、例えばマテリアルやサプライの補充、メンテナンス作業、プロジェクトの視覚性の維持、さらにそれ以外の機能も柔軟に実行できる。さらに接続が復元された場合にはコアシステムとのデータ同期が可能。