帳票データの管理・利用を効率的にする

来年、元号が改まる。この国の新元号は当日の1ヶ月前に発表される予定であり、和暦を使う書類や証票、システムなどを運用している企業・団体はその対応に大わらわだろう。帳票の改訂を要するときは改元時のみに限らない。

法改正・消費税率の変更といった社会的要因や、法人の規約改正などを契機にそれは頻繁に行われている。当該組織では、その作業負荷やコストが大きな負担となっている。帳票の改訂はまた、複数部門や制作会社など内外多数の関係者によって行われるため、帳票データの管理や使用コンテンツの共有などに課題を抱えているという。

トッパンフォームズは、帳票改訂対応の効率化やデータの一元管理により、事務負荷軽減とコスト削減に貢献するクラウドサービス「DocValue Contents」を開発したと発表。ベータ版の提供を本日より開始する。同サービスの正式版は来月24日にリリース予定だとした。

・ 登録データの一元管理により、版管理やデータの共有を簡便に
・ テキストや属性情報から改訂箇所の一括検索が可能
・ イメージや文言の変更箇所を明確に差分表示することで、校正精度が向上
・ プロジェクト機能の利用で進捗管理と情報共有が容易に
・ ワークフローで審査状況の見える化を実現

上記の特長を備えた「DocValue Contents」では、帳票データや画像などのコンテンツをクラウド上で一元管理可能。全文検索による該当文言のピックアップや差分表示による変更箇所の確認、ワークフローによる承認過程の見える化により、帳票改訂作業を大幅に効率化するという。

初期費用400万円(税抜・オプション費用別)、月額30万円(税抜)で1TBのストレージを利用できる。今回のクラウドサービスを、多数の帳票を取り扱いかつ改訂する機会の多い金融機関や官公庁を軸に拡販する、同社は'20年度までに100ライセンス、売上10億円をめざす構えだ。