岐阜大学とユニアデックス、金型・成形機を対象とした共同研究を開始

ユニアデックスは、岐阜大学が推進する「スマート金型開発拠点」研究事業に参画することを発表した。金型と成形機を対象とした「スマート生産システム」の実現を目指し、岐阜大学および拠点参画各社との共同研究を実施する。

岐阜大学は、2006年度から生産加工関連分野の研究設備である次世代金型研究センターの整備を行っている。基礎研究から社会実装までを展開する、国内有数の生産加工技術の研究拠点となっている。

ユニアデックスは2017年12月から、機械学習/AI(ビッグデータ解析)を活用して機械設備の故障予兆などを捉える「AirInsight Maintenance」サービスを提供している。このサービスの開発・提供を通じて、機械設備のデータ解析に関する様々な知見を保有してきた。

また、今回、ユニアデックスと共同で研究に参画する日本ユニシス・エクセリューションズは、金型向けCAD/CAMシステム「CADmeister」を主力製品としており、長年にわたる金型分野の広範な知見により高品質な製品を提供している。

「平成28年度の地域科学技術実証拠点整備事業(文部科学省)」において、「岐阜大学スマート金型開発拠点」が採択され、岐阜大学は研究拠点の整備を進めてきた。2018年6月から本格的な稼働を予定している。

拠点では、金型や成形機からセンサーなどで取得したデータを基に、最適な金型/成形機の設計、成形条件が設定できる、自律化・省人化したスマート生産システムの構築と圧倒的なQCD(品質・価格・納期)の実現を目指す。

ユニアデックスと日本ユニシス・エクセリューションズの研究者は、同拠点のIoTプラットフォーム・データ解析研究室に所属。同研究室は、金型や成形機に取り付けたセンサーからの収集データを分析し、分析結果を成形機などにフィードバックを行う金型IoTプラットフォームの開発とデータ分析を担当し、生産プロセスにおける実データの活用を研究する。

研究における成果は、AirInsightシリーズに展開する予定で、今後も製造業におけるIoT・機械学習/AIの活用を支援していく。