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渋谷区のフリーWi-Fiを活用した地方創生ビジネスモデルの実証実験、ドコモ
渋谷未来デザインとNTTドコモは、渋谷区内のフリーWi-Fiスポットを活用し、都市活性化と地方創生の実現と新たな事業収益を得るビジネスモデルの商用化を目指した実証実験を2018年5月25日に開始した。
渋谷未来デザインは、ダイバーシティとインクルージョンを基本に、渋谷に住む人、働く人、学ぶ人、訪れる人など、渋谷に集う多様な人々のアイデアや才能を、領域を越えて収集し、オープンイノベーションにより社会的課題の解決策と可能性をデザインするな産官学民連携組織。
実証実験では、地方都市である鹿児島市に関連するイベント「鹿児島焼酎&ミュージックフェスin代々木公園」が開催される代々木公園の一部をフリーWi-Fiスポット化する。さらに、Wi-Fiを活用した広告ビジネスモデル「アドwi-Fi」の仕組みを活用し、Wi-Fi接続時に表示されるWebページ上で、鹿児島市の特産品や観光をPRするコンテンツを掲載することで、代々木公園を訪れた人に利用してもらう仕組みを提供する。
アドWi-Fiとは、Wi-Fi接続時に連動表示するWebページ上に、動画のバナー広告やゲームのデジタルコンテンツなどを掲載し、ドコモが同ページを経由して得られた広告収入をWi-Fi提供料金の一部に充当することで、Wi-Fi利用企業に安価にWi-Fiを提供するというもの。
また、実証実験では、渋谷区内の公共施設や観光案内所、民間施設の各所もフリーWi-Fiスポット化し、渋谷の街を訪れた人に渋谷の街に関連する情報を紹介する。
ドコモは、実験により得られた結果を元に、渋谷や地方都市と連携したコンテンツや、関連する広告の掲載による収益化を検討し、2018年度中中の商用化を目指す。また、商用化に合わせ、渋谷区内のフリーWi-Fiスポットを拡充し、インバウンド需要への対応や渋谷の街に訪れた人の利便性向上を図る。