固定電話網を利用した従来型EDIの代替え手段を提供、TIS

TISは、SaaS型EDサービス「TEDIOS-Ⅱ」に、2018年6月1日から「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)」に準拠した「インターネットに対応した全銀TCP/IP手順」のオプションを追加することを発表した。

TEDIOS-Ⅱは、EDIパッケージ市場において高いシェアを誇るデータ・アプリケーションの「ACMSシリーズ」の最上位モデル「ACMS Apex」を採用するSaaS型EDIサービス。インターネットEDIやギガサイズのファイル転送という最新トレンドに対応し、利用するCPUやメモリ、ディスク、回線などのリソースに応じた定額料金制で提供する。

現在もEDIの通信インフラとして固定電話網が多く利用されているが、2017年10月17日に東日本電信電話と西日本電信電話から「固定電話のIP網移行後のサービス及び移行スケジュールについて」が公表された。これにより2024年1月から固定電話網を利用した従来型のEDIが行えなくなり、金融業や製造業、流通業などでインターネットEDIへの代替え手段への移行が課題となっている。

これを受けて、TISではTEDIOS-Ⅱに「インターネットに対応した全銀TCP/IP手順」のオプションを追加する。また、より安全にインターネットEDI対応を実現するためにインテックが販売する「EINS/PKI+」(パブリックWebサーバ証明書、およびプライベートクライアント証明書)もオプションメニューとして提供する。

TISでは、一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)が作成した「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)に準拠した利用ガイドライン」に沿ってJISA会員企業内で実施した相互接続試験に参加し、TEDIOS-Ⅱが当該各社のEDIパッケージ・EDIサービスと相互接続することを確認している。

提供価格は、初期費用が200万円から、月額費用が45万円からとなっている(いずれも税別)。