情報通信
IoTデバイス向けセルラー通信モジュールを発表、Ayla Networks
Ayla Networksは、セルラーLPWA IoT市場への進出を表明し、同社の合弁企業パートナーであるSunsea Telecommunicationsは、AylaのIoTデバイスエージェントを出荷時にプリインストールしたIoTデバイス向けの新たなセルラー通信モジュールを発表した。
Ayla Networksは、デバイス管理とアプリケーション構築環境を提供するベンダー。
サンシーの通信モジュールは、IoT機器向けLTE規格であるNB-IoTと4G、2G携帯通信網に対応している。セルラーIoTソリューション向けに、エッジデバイスからクラウドまで設定不要のセルラーコネクティビティ、デバイス管理、アプリケーション構築環境を提供する。
Aylaのエージェントが動作するこれらのIoTデバイス向けセルラー通信モジュールを使用して、テレコムサービスプロバイダー、モバイルネットワークオペレーター(MNO)、IoTデバイス製品のメーカーは、セルラー通信を使用するIoTソリューションを、より迅速かつ容易に開発、導入できるという。
同社によると、現在、IoTソリューションは一般的にWi-FiやBluetoothなどの短距離ワイヤレス通信プロトコルに依存しているという。これらの手法は、農業やエネルギーといった屋外での利用を前提としたアプリケーションや、長距離通信の必要があるアプリケーションでは大きな課題となっている。
携帯通信網はその広域なエリアカバレッジに特長があり、世界の人口の90%をカバーすると推定されている。しかし、セルラーLPWAと異なり、既存の2G、3G、LTEなどの規格は電力の消費が大きく、音声やマルチメディアのアプリケーションに対するパフォーマンスを優先。そのため、低消費電力やバッテリー駆動のデバイス、または伝送頻度の少ないデータを扱うIoTアプリケーションには最適化されているとはいえない。