今回提供開始するシステムは、テストやレポートなどの採点集計を自動化し、学習成果や成績処理の業務の効率化を実現することで教員の働き方改革を支援する。
近年、教職員の業務の長時間化が課題となっており、2017年12月に文部科学省が学校の働き方改革における緊急対策を取りまとめるなど、各教育機関では、教職員の業務分担や適正化、ITを活用した環境整備など様々な方策が検討されている。
キヤノンMJとキヤノンITSは、2014年から明治大学と共同で開発した授業支援システム「Oh-o! Meijiシステム」をベースに独自開発した教育機関向けソリューション「in Campus Series」を展開してきた。このソリューションは、学内情報発信の窓口となる「ポータル」と授業で利用される「LMS(学習管理システム)」を中心に他のシステムにも連携が可能な汎用性の高いシステム。学生や教職員が情報を共有・発信するツールとして活用でき、最適な授業環境を提供するという。
今回キヤノンMJとキヤノンITSは、in Campus Seriesに授業支援システムとして「in Campus Scan」を追加することでラインアップを拡充する。キヤノンITSのR&D本部がディープラーニングを用いたAI技術を活用して開発したもの。採点済みの手書きの英数字を読み取り、学生情報のリストと照合させることで採点結果を自動集計し、学習成果や成績処理の業務効率化が図れる。
また、2018年内には、in Campus Seriesとキヤノンの複合機「imageRUNNER ADVANCE」との連携機能を追加する予定で、採点結果の集計から学生・生徒へのテストやレポートの返却までの一連の工程を「in Campus Series」上で実施可能にする。