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ブロックチェーンにて知財コンテンツを保護して世界へ
外国人が"Cool!"といって憧れる、コミックやアニメ、ビデオゲームはいまや日本を代表する文化・資産となっている。日本を訪れたこともないのに日本語がしゃべれる、若者たちが「日本のマンガで覚えた」と答える。様子は頼もしく、嬉しいのだが――。
海外で人気の高い、素晴らしいコンテンツを保有する企業や自治体、個人がこの国には数多く存在している。一方で、不正なウェブサイト等では著作権を無視した形でコンテンツが流通する問題も多く起きている。このような状況の中、企業や個人の知財を守りつつ様々な分野で利活用できるサービスの提供は、日本産業の健全な発展を促すことに繋がると考え、検討を行ってきたという。
富士通ビー・エス・シーは、日本文化が誇るキャラクターやデザインなどの知的財産の権利を保護した形で、そのデジタルコンテンツをサイバー空間で正しく流通させるプラットフォームに関する実証実験を実施する。同プラットフォームはデジタル通貨等でも利用されるブロックチェーン(分散型台帳)技術の活用実績を有するINDETAIL社と共同で研究・開発したもの。
「コンテンツの利用目的毎にコミュニティを創出」、「ブロックチェーンによる取引履歴の管理」といった特長に加え、契約条件の確認や履行を自動的に実行する「スマートコントラクトによる利益配分」のしくみが提供される。これを今回、明日から神戸市で開催の市民参加型イベント「078」において実証する。イベントでは、企業や自治体、個人デザイナーらの保有コンテンツを利用したネイルサービスを一般来場者に体験してもらう。
上記機会を通して、コンテンツを利用したサービスの消費者ニーズを確認し、今後の商用展開の実現可能性についての検証をあわせて実施するという。同社は、来月17・18日に開催される「富士通フォーラム」においても、上述の実証実験と同様のデモンストレーションを実施する予定だ。