日々の"セール"を効率良く案内、お客も喜ぶ対話型AIへ

近ごろAIは世間で急速に普及している。興味のある商品やサービスをスマートフォンに尋ねれば、AIが周辺の店などを端的に教えてくれるし、スマートスピーカーの登場により、これまで受付や案内ロボットでしか知らなかった音声対話型のAIが、いっそう身近なものになりつつある。

音声対話AIは、顧客の質問や要望に自動で応答する窓口サービス等での商業的応用への適用拡大が期待されている。今後は、一つの質問に一度答えるだけの対話ではなく、人間とAIが何度かやりとりをして目的を達成する、複雑な応答処理を可能にする対話技術が必要となる。季節や商品等の日常的に変化する状況に合わせた対話には、音声対話技術の専門的な知識を要し、従来のシステムでは対話シナリオの適宜変更が困難であったという。

東芝は、ショッピングセンターの案内システムなどで、店舗や商品等のオススメ度によって案内の仕方を変更できる音声対話AI技術を開発した。同技術では、システム運用者が商品や店舗等に設定したオススメ度にあわせて、音声対話AIは対話シナリオを変更し、オススメ度の高い商品や店舗をユーザに自然に提示。これにより、システム運用者は毎日更新されるセール商品等を効率良く案内できる。と同時に、この案内を利用するユーザは、常に最新のセール情報を加味した上で希望した条件に合う結果を得られるという。

今月開催された人間とのインタラクションを研究対象とする会議「インタラクション2018」にてデモ発表された。そして、メディアインテリジェンス技術を融合し体系化した東芝デジタルソリューションズのコミュニケーションAI「RECAIUS™」での活用など、'19年度を目標にサービス展開が検討されていく。今回の技術について、東芝は、システム運用者が音声対話AIに指示することにより、柔軟に状況変化に対応できる音声対話AI技術の構築を目指していく構えだ。