石巻市でAIを活用した観光客誘致を実施

NTTドコモは、街づくりまんぼうとキャロルシステム仙台と共同で、宮城県石巻市後援のもと同市内において、SNSサービスの利用者に向け観光客誘致を目的としたAI(人工知能)を活用した取り組みを2018年3月12日から8月31日まで実施する。

この取り組みは、被災地の観光業に対する復興支援の観点と、新たな誘客手段の創造の観点から実施する。

具体的には、全国のSNSサービスの利用者にオンライン上で対話AI(チャットボット)との会話を楽しんでいただきながら、被災地への来訪機会創出の手段として、同SNSサービス上で画像認識AIを活用したスタンプラリー(以下、AIスタンプラリー)を開催する。

これにより、利用者が新たな専用のアプリをダウンロードすることなく、普段利用しているSNSサービス上で石巻市へ訪問する前に対話AIとの会話から現地の情報を入手できる。また、スタンプラリーを楽しむために石巻市を訪問し、市内の観光スポットを回遊するという流れを創出。運営者側は対話AIを通じて見込み客の属性などの情報収集分析ができ、現地スタンプラリーによる訪問客の回遊情報が把握できる。

さらに従来利用されているSNSを活用することで、現地訪問後も引き続きユーザーとのつながりを維持することも可能。今回の取り組みを通じ、街づくりまんぼうは新たな観光客誘致の手段の試行的実施、キャロルシステム仙台はSNSと連携可能なスタンプラリーシステムの構築、そしてNTTドコモは観光分野におけるAI技術の活用シーンの創造とニーズ把握を行う。