国内のグローバル企業向けに、世界各地でオンサイト保守始まる

世界中の様々な企業が地球規模でビジネスを進めている今日、日本企業も海外でのビジネスを拡大、あるいはその展開を加速している。

複数の海外拠点でビジネス展開を行う際には、設置するIT(情報技術)機器の調達およびメンテナンスのために、現地のサービスプロバイダーを選定し、個別に作業内容を定義し契約する必要があるが、言語や法令、商習慣の違いや時差などに大きく影響を受け、調整に時間を要するケースが多く見られる。

さらに、ユーザー自身でメンテナンス作業を行うためには、日本から移動する時間や費用が都度かかるなど、国内拠点のみでの運用とは比較にならないほど大きなコストを要するため、グローバルで一貫したIT機器運用が求められているという。富士通は、約180か国において、IT機器のメンテナンス作業を代行するサービス「FUJITSU Managed Infrastructure Service グローバルオンサイトオペレーション」を、地球規模でビジネス展開する日本法人向けに本日より販売開始する。

世界各国に拠点を有する同社の海外グループ会社やサービスプロバイダーと連携して行う。同サービスは、富士通(株)との契約のみで、ほぼ全世界における顧客海外拠点へエンジニアを派遣し、PC・ネットワーク機器・サーバ等のIT機器に対して、標準化されたメンテナンス作業を代行。これにより、海外の全拠点で一貫したIT機器運用を実現し、顧客のグローバルなITガバナンスの強化を支援するという。

今回のサービスはほかに、グローバルで共通利用するインシデント管理システムを通じて「過去のインシデント情報を踏まえた的確なオペレーションを実施」、顧客との検討に基づき標準化した作業内容等を、ベルギー・フィリピン・コスタリカの同社ハブ拠点から各拠点のエンジニアへ一斉に展開する「作業手順の共有により短期間でサービスを開始」といった特長を備えている。