CRM保有のデータをいち早くAIで解析・活用

インテックとFRONTEOは、インテックが提供する金融機関向けCRMソリューション「F3(エフキューブ)」と、FRONTEOが独自に開発した人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」を連携した解析サービスを提供開始した。

F3は地方銀行で多数の利用実績を有しており、長年にわたり営業交渉履歴、応接記録、お客さまの声などの管理に活用されている。KIBITは、金融機関が保有する膨大なデータを解析することにより、従来難しかったテキストデータの網羅的なチェックや、作業時間の大幅な短縮、費用の削減を通じて、より高度な業務への人材投入などを支援する。

両社はF3とKIBITのスムーズな連携を行うことで、保有するビッグデータを短時間で効果的に活用できる仕組みを提供し、金融機関が目指す顧客や地域に向けたきめ細やかな支援の実現をサポートする。

今回提供を開始した両製品を連携させた解析サービスでは、下記のような活用や効果を想定している。

(1)営業交渉履歴、日報など大量のデータの中に埋もれている営業チャンスの発掘
(2)お客さまのライフイベントが発生したタイミングに応じて、最適な商品抽出を実現
(3)コンプライアンス遵守の観点での応接記録チェックによる「お客さま本位の取引」の実現
(4)「お客さまの声」に占める満足度の割合や推移の定量値化によるロイヤリティの向上
(5)社員、行員の商品理解力のチェックや、報告書等の文章作成力の向上など社員教育での活用
(6)ビジネスマッチング事例や成功事例など、お客さまに役立つ最適な情報の抽出

両社では、今後さらに活用できる幅を広げ、より多くの金融機関が、適切なコストと期間でビッグデータとAIを活かせるソリューションを構築できるよう協力していくという。