日本テキサス・インスツルメンツは、CapTIvateテクノロジー搭載の「MSP430」超低消費電力マイコン製品ファミリを拡張し、コスト重視の各種アプリケーション向けに静電容量性センシング機能を提供する新製品を発表した。
今回発表したのは「MSP430FR2512」と「MSP430FR2522」の各新型マイコン。静電容量性タッチ機能を統合しており、産業用システム、ホーム・オートメーション・システム、家電製品、電動工具、ホーム・エンターテインメント、パーソナル・オーディオやその他のアプリケーションの開発において、最大16個のボタンや近接センシング機能を追加できる。
各マイコン製品は、「IEC 61000-4-6」標準規格認定取得済の静電容量性センシング・マイコンをベースとし、電磁妨害や油分、水分やグリースなどの厳しい環境にさらされる各種アプリケーション向け機能を提供する。消費電力が競合製品の5分の1であるほか、ガラス、プラスチックや金属のオーバーレイを透過する近接センシングや静電容量性タッチの機能を支援する。
また、TIのCapTIvateテクノロジーで、入退室管理パネルや調理用レンジ、ワイヤレス・スピーカ、電動工具などのアプリケーションに、タッチと近接センシングの両機能を追加可能。量産出荷製品は、20ピンVQFNパッケージと、16ピンTSSOPパッケージで供給される。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.69ドルからとなっている。