SCIは、アステラス製薬がグローバル規模で展開する様々なクラウドアプリケーションへセキュアで広帯域な接続と、クラウドサービスと親和性の高いデータ使用量に応じた料金体系を提供。同社のITシステムのガバナンスの強化を支援する。また、アステラス製薬はSCIを導入することで、クラウド環境を迅速かつ柔軟に拡大できる仕組みを整えた。
東京に本社を置くアステラス製薬には、全世界でおよそ1万7,000人の従業員がいる。同社は、革新的で信頼できる医薬品を供給することで人々の健康増進を図ることに注力。世界各地に販売やマーケティング、製造、研究開発のための子会社を有し、「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変える」ことをビジョンコンセプトに持つ。
アステラス製薬は、新たな価値の創出に軸を置いていることから、この数年で事業が拡大し、その原動力となるビジネスアプリケーションの多くをクラウドに移行することで事業のアジリティを改善し、グローバル規模でビジネスを安定的に維持してきた。
しかし、クラウドサービスを利用するケースが拡大したことに伴い、同社では、ユーザー部門が独自に導入するクラウドサービスなどの潜在的なシャドーITや情報漏えいの可能性、データ保護規制に対する違反リスクの増大といった課題に直面していた。
アステラス製薬では、このような理由から、クラウドサービスの導入プロセスを標準化することで自社の事業部門がクラウドをどのように使っているかを整理。全ての事業部門がセキュアにAWSに接続可能にするとともに、サービスプロバイダーのセキュリティとガバナンスの一元集中管理を実現した。
ベライゾンによると、SCIの採用は、MPLSネットワークと同等の品質と信頼性が提供されること、クラウドの柔軟性と優れたコスト効率を実現していることによるものだという。