ミミズクみたいなAIロボがマーケティングを支援

近ごろ人工知能(AI)を搭載した、あるいはクラウド経由でAIとつながっているロボットがあちこちで活躍し始めている。それらの多くはヒト型で、高価である。そして多くの人には操作が難解で取っ付き難い代物となっているのが、実際ではないだろうか。

そんなロボットについて、手のひらサイズのフクロウ型AIロボット「ZUKKU」を提案しているハタプロ・ロボティクスと、ICT(情報通信技術)ソリューションプロバイダの老舗エス・アンド・アイは、IBM Watsonと連携する、ZUKKUとIoT(モノのインターネット)型アドテクノロジーサービスとを組み合わせたソリューション提供を来月より始める。

今回の連携ではWatson Conversationを採用し、ユーザーの日常的な話し言葉での問いかけに対し、親しみのある小型ロボットを通じた音声による対話形式での回答、画面による視覚情報提供を可能とすることで、サービスカウンターや受付窓口、KIOSK端末としてなど、さまざまなシーンにおいて利便性の高い自動応対を実現するという。

ハタプロ・ロボティクスは「AI/IoTを凝縮させた手軽なサービスロボ」としてZUKKUを安価に提供。利用施設や地域の日常を進化させることを目指している。身長わずか10cmのそれは特殊設定不要であり、どこにでも簡単に設置できる。性別や年齢、表情などを認識し、相手や時間帯に適した情報や広告を多言語で配信できるため、マーケティングや販促活動にて効果が期待され、多くの企業や公共機関から注目されている。

一方、エス・アンド・アイは、AI活用の要である「学習データ」を利用用途に応じたインテグレーションと共にワンストップで企業や公的機関に提供。これにより、利用者の意図や問い合わせ内容の文脈を正確に理解した上で、担う業務に最適化された回答や情報提供を行えるようになり、利用シーンを大きく広げられるという。