情報通信
国内初のセルラーLPWA通信サービスを開始
KDDIは、法人顧客を対象に3GPP標準規格「LTE-M(Cat.M1)」に対応した、IoT(モノのインターネット)利用に最適な超小型のLTE-M通信モジュール「KYW01」を提供開始した。
LTE-M(Cat.M1)は、携帯電話網を活用して省電力かつ広域なエリアカバレッジを特長とする3GPPリリース13に基づくLTE標準規格。低消費電力技術「eDRX(extended Discontinuous Reception)」と「PSM(Power Saving Mode)」、広域なエリアカバレッジを可能とするカバレッジ拡張技術「Coverage Enhancement」が特徴でKYW01もこれらの技術を適用する。
KYW01では、通信モジュールの簡素化と独自のセラミック基板技術により、一定の耐久度を備える約20x20x3.7mmの超小型サイズを実現。低消費電力技術eDRXにより着信確認の間隔を長くすることや、PSMにより着信をしない時間を設け通信頻度を減らす。また、通信モジュールの動作回数が減ることで低消費電力が図られ、電池での駆動時間が長くなることでIoTの導入をより容易にするという。
さらにカバレッジ拡張技術により、複数回同じデータを受信し、受信できたデータをつなぎ合わせて欠落部分を補うことで、より広いエリアでの通信を可能にする。加えて、KDDI IoTクラウド デバイス管理に対応することで、ファームウェア更新や状態監視、省電力機能の設定などの作業を遠隔で実施可能。提供価格はオープン価格となっている。