情報通信
WebRTCを活用した英会話サービスの試験運用を開始
トライオンとネオジャパンは、WebRTCを活用したリアルタイムコミュニケーション教育プラットフォーム「Graspeak(グラスピーク)」の実環境での試験運用を、トライオンが運営する、1年で英語をマスターする学習プログラム「トライズ」の学習センターで開始した。
WebRTC(Web Real-Time Communication)とは、World Wide Web Consortium(W3C)が提唱するリアルタイムコミュニケーション用のプラグイン無しでWebブラウザ間のボイスチャット、ビデオチャット、ファイルの統合的な一括管理が可能な通信APIの規格。
Graspeakは、トライオンが仕様企画および実環境での改善を担当し、ネオジャパンが開発、トライオンと共同で教育プラットフォームを販売する。
トライオンによると、このプラットフォームを活用することで、従来のリアルタイムコミュニケーションサービスと比較して、高画質・高音質なサービスを利用できるという。また、トライオンが提供するパーソナルトレーニング型の英語スクールであるトライズでの経験を活用し、教育プラットフォームとして必要な講師・受講生の管理機能、学習進捗の管理機能、講師のレッスン評価機能などを標準機能として実装。従来のリアルタイムコミュニケーションサービスの活用では困難だった遠隔レッスンの本部からの集中的な管理を可能にし、講師と受講生両方により効果的な学習を進められると説明する。
さらに、講師や受講生が個人的に保有しているリアルタイムコミュニケーションサービスのIDを講師・受講生間で共有することなくサービスを利用でき、個人情報のより一層のセキュリティ向上を図っている。
このプラットフォームの確立によって、トライオンでは現在東京と大阪で学習センターを設置し展開しているトライズについて、地理的条件にとらわれないサービスの提供を目指す。また、両社は共同で日本国内だけでなく全世界での教育機関および法人への展開を実施する予定。