トラックの待機時間を解消、遠隔予約・受付システムを提供開始

昨今、物流センターなどでトラックが積み込みや荷下ろしをするための待機時間が問題になっている。

トラック待機時間は、1カ所につき数時間に及ぶこともあり、トラック運転手の過重労働、労働力不足、倉庫内作業の長時間化、周辺地域への環境問題などにもつながり、重要な社会インフラである物流の維持・発展のために解決する必要がある。

日本ユニシスは、スマートフォンでのトラック到着時刻の遠隔予約から、自動受付やトラック呼び出し機能までの一連の流れをシステム化しSaaS型で提供するサービス「SmartTransport」を2018年2月中旬に提供開始する。

SmartTransportは、トラックの待機時間短縮と倉庫作業の効率化を実現し、社会課題となっている物流業界の労働力不足や過重労働などを解決する仕組み。スマートフォンでのトラック到着時刻の遠隔予約から、自動受付やトラック呼び出し機能までの一連の流れをシステム化し、SaaS型で提供する。個別開発により、既存の倉庫管理システムなどとの連携も可能だ。

遠隔地からPCやスマートフォンによる事前予約/受付を行う「遠隔予約受付機能、タッチパネルやQRコードによる倉庫受付を行う「トラック受付機能」、ディスプレイによる待機状況表示/SMSでのトラックを呼び出す「トラック待機状況表示、呼び出し機能」、倉庫側への貨物情報の事前共有による、入出荷準備を支援する「送り状アップロード機能」などを備える。

日本ユニシスによると、スモールスタートが可能で継続的な機能改善・拡張を実施でき、ポータルサイトにより利用者側で情報活用が可能になるという。SmartTransportの初期費用は1拠点30万円から、月額利用料は1拠点5万円からとなっている。日本ユニシスは、今後3年間で500拠点への導入を目指す。