超高速MRP計算とものづくりデータの見える化で激しい需要変化に対応

市場のグローバル化や個人ニーズの多様化により、製品の多品種・少量化や「マスカスタマイゼーション」への取り組みが加速している。

富士通アドバンストエンジニアリングは、現場業務をトータルサポートする製造業向けサービス「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart MES」の新シリーズとして、生産計画業務を支援するソフトウェア「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart MES PSI Accelerator(以下、GLOVIA smart MES PSI Accelerator)」の販売を開始した。PSIとは、生産(Production)または調達(Procurement)、販売(Sales)、在庫(Inventory)の三位一体を表す略語のこと。

GLOVIA smart MES PSI Acceleratorは、超高速なMRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)計算により、生産計画への迅速な対応と影響分析を支援する。MRP計算時の処理エンジン高速化とデータベースからの読み出し・書き込み処理速度の向上により、従来は夜間バッチで実行していたMRP計算を日常業務内で何度もシミュレーションすることを可能にした。

また、ユーザビリティの向上を図り、生産計画業務の効率化を支援する。ユーザー画面では、PSI表に加えて工程ガントチャートやオーダーリストなど計画に必要な各種データを単一画面で確認できる。ユーザーの運用に合ったレイアウト変更も容易に可能。また、生産計画業務時の画面表示高速化による待機時間の大幅な削減や、マスターの簡素化による維持・メンテナンス性の向上など運用効率化を支援する。

経営判断に必要なデータとの連携が可能な点も特徴の1つ。既存の販売管理や需要予測、予算管理、生産管理、MES、購買・物流システムなど、ものづくりに関係するあらゆるデータをつなぎ、生産計画の判断を支援する。データ入出力やリフォーマット、フィルタリング機能などを組み込み、プログラムレスでデータ連携が可能で、既存システムの運用を変えることなく容易にシステムを導入できるという。

GLOVIA smart MES PSI Acceleratorの販売価格は、450万円から(税別)。今後3年間で100システムの販売目標を掲げている。